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2017年6月8日(木)18:30~

6月例会

「『日本・デンマーク外交関係樹立150周年』を考える 村井誠人(早稲田大学文学学術院、本会会員)

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「フィンランドのくらしとデザイン」展

宇都宮美術館
宇都宮美術館

8月26日(日)まで宇都宮美術館で開催中の、「フィンランドのくらしとデザイン」展に行って来ました。

 

タイトルから連想される内容とはやや異なり、展示は本格的な絵画から始まります。フィンランドの美しく厳しい自然と、人々の暮らしを描いた一連の絵画は、訪れた人々の心を遠くフィンランドへと誘います。

 

アクセリ・ガッレン=カッレラは、風景画や人物画も描いていたんですね。「オオヤマネコの巣穴」は、オオヤマネコの巣穴を見たことのない私にとっては、雪景色にしか見えません。フィンランド人が見ると、ああ確かにオオヤマネコの巣穴だと思うのでしょうか?そんなところも不思議です。

 

続いてカレワラの展示です。若く美しい女性アイノが、年老いた賢人ヴァイナモイネンから逃れるシーンを描いた、ガッレン=カッレラの有名な大作が展示されています。これは展示会の目玉でもあり、必見です。

 

ちょっと変わったところだと、日本フィンランド協会所蔵のカレワラ初版本も展示されていました。日フィン協会は、こんな貴重な書籍をお持ちだったのですね。

 

カレワラと並行して、ナショナルロマンティシズムの建築の展示です。エリエル・サーリネンの、1900年パリ万博のフィンランド館、ヘルシンキ中央駅、ポホヨラ保険会社ビル、(実現しなかった)カレワラ会館など、設計図と写真で紹介されています。パリ万博フィンランド館とカレワラ会館は初見だったので、興味深かったです。

 

展示室を移り、トーヴェ・ヤンソンのテンペラ画や、ムーミンの原画の展示です。ムーミンは有名ですが、作者のヤンソン本人はあまり知られていないので、ここでは若いヤンソンの自画像に注目したいところです。

 

そして、マリメッコ、アルテック、イーッタラの展示へとつづきます。デザイン愛好家には説明の必要がありませんが、そんな方でも、アルテック社の設立宣言まではご存じないのでは?スウェーデン語のタイプ原稿の写しが、解説付きで展示されています。

 

最後の展示室では、住宅、交通、切手など、さらに生活とデザインの関わりを紹介しています。

 

この企画展はフィンランドについて全般的な紹介を試みているので、ちょっと雑然とした印象は否めません。とはいえ、フィンランドや北欧について知りたいと考えている方には、まさにぴったりの展示会です。

 

一方で、フィンランドや北欧のことを既にご存じの方にとっても、展示の細部を良く見ると、自分の関心を掘り下げる新しい発見があると思います。

 

ミュージアムショップでは幅広いフィンランド製品を販売しているので、そちらもお楽しみいただけます。本企画展のカタログは2,500円で販売されています。

 

なお、宇都宮には栃木県立美術館もあり、美術館巡りが楽しめます。個人的には、栃木県立美術館収蔵のウィリアム・ターナーの風景画が好きなのですが、一日で両方行くのはなかなか難しいですね。名物の餃子の食べ比べと組み合わせて、何度か足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

詳しくは、イベント情報をご覧ください。