北欧文化協会とは

北欧文化協会(The Nordic Cultural Society of Japan)は、北欧諸国(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)およびバルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)の文化の研究及び情報の交換を行い、あわせて日本と北欧諸国との相互理解を深め、文化交流の促進を図り、もって世界文化の進展に寄与することを目的として、1949年(昭和24年)10月に設立された団体です。

 

 本協会は、創立以来70年にわたり、毎月定期的に例会を開催し、堅実かつ積極的な文化活動を続けてまいりました。これはひとえに、北欧の国々に滞在経験をもつ方々、北欧を訪れて薫り高い文化に触れた方々、さらには、諸分野で北欧文化につながりをもつ方々による、たゆまない熱意と協力の賜物と言えましょう。そして、これこそは本協会のモットーとする、北欧ならではの民主的協同精神の現れであり、その成果は、日本国内はもとより、広く北欧諸国でも知られています。1995年(平成7年)7月には、我が国の外務大臣より、その顕著な功績を認められ表彰を受けました。

 

 1951年(昭和26年)4月に、戦後初めてのフィンランドの文化紹介誌「フィンランド文化」を刊行したほか、1956年(昭和31年)3月以来、機関誌「宇宙樹(Yggdrasill)」を例会のつど発行してまいりました。北欧神話の根幹をなす巨大なトネリコに誌名をとった「宇宙樹」に掲載された数々の報告やエッセイは、戦後の北欧との交流史そのものであり、北欧文化協会にとって最も貴重な財産と言えましょう。

 

2019年には創立70周年を迎え、11月10日に記念の集いを津田塾大学千駄ヶ谷キャンパスにて開催、創立50周年(1999年)、60周年(2009年)の節目と同じく機関誌「宇宙樹」の集成『北欧文化協会創立70周年特別号』を発刊いたしました。

 

ますます北欧諸国との交流が盛んになりつつある今日、本会はその使命達成のため、ここに一段と飛躍を夢見て、事業内容の充実を図り、より一層、北欧文化の研究と北欧に関する正しい知識の普及に邁進したいと思います。今後とも、北欧を愛する方々のご参加とご協力をお願いいたします。