例会の記録

2024年6月

演題:スウェーデンにおける難民・移民の子どもに対する言語教育の現状と課題

スウェーデンは、紛争・戦争から逃れて来る未成年を多数受け入れ、移民・難民にも国民と同様に教育を受ける権利を保障している。就学前から初等中等教育まで、外国につながる子どものための第2言語としてのスウェーデン語教育ならびに母語保持教育はどのように行われているのか、その実践について紹介したい。

 

講師:澤野 由紀子 (聖心女子大学現代教養学部教育学科教授)

文部省大臣官房調査統計企画課専門職員(外国調査係)、国立教育政策研究所生涯学習政策研究部総括研究官等を経て現職。日本比較教育学会常任理事、日本生涯教育学会常任理事、北ヨーロッパ学会理事、文部科学省生涯学習政策局外国調査アドバイザー、中央教育審議会生涯学習分科会臨時委員等。専門は比較教育学、生涯学習論。

主な著作: 近著に『北欧の教育再発見:ウェルビーイングのための子育てと学び』(明石書店)、『改定版・海外の教育改革』(放送大学教育振興会)、『みんなの教育:スウェーデンの「人を育てる」国家戦略』(ミツイパブリッシング)、『ウクライナ危機から考える戦争と教育』(教育開発研究所)等。<いずれも共著>

日時:2024年  6月 8日(土)19:30~21:00

        開催方式:Zoomを使ったライブ方式

参加費  会員:無料、非会員:800円 (学生300円)

 ***参加者21名 (うち非会員 1名) 後日アーカイブ視聴 9名

 

 

会報「宇宙樹」7月号

2024年5月

演題:フィンランド暮らしの楽しみとそこから生まれるデザイン
フィンランド生活20年。初めての海外は大学院留学。友人からの素朴な疑問に戸惑ったり、思わぬ出会いが今に繋がったり。デザインのお仕事の話を交えてフィンランドでの生活をお話しさせていただきます。コーヒーやお茶と共に、お友達とカフェに来ている気分で聞きにいらしてください。
講師:大田 舞 (デザイナー)
1980年生まれ。山口県出身。
フィンランド国立ヘルシンキ芸術デザイン大学(現:アールト大学)ファッションデザイン科大学院修了。フィンランドのアパレル会社での勤務経験を経て、2010年よりフィンランドのマリメッコ社にてファッションデザイナーとして商品デザインを13年間担当する。バッグ、婦人服、靴下、子供服などのデザインを手がける。現在はフリーランスのデザイナーとして、国内外の様々な企業とのコラボレーションを行い、ファッション、グラフィック、テキスタイルデザインなど幅広い分野での製作に携わる。
主な著作: ぼったん(自費出版アート漫画)

日時:2024年 5月 18(土)19:30~21:00
開催方式:Zoomを使ったライブ方式
参加費  会員:無料、非会員:800円(学生300円)

***参加者31名 (うち非会員 5名) 後日アーカイブ視聴 5

会報「宇宙樹」6月号

2024年4月

演題:「デンマーク国家のなかのグリーンランド」

2024年は、グリーンランドがデンマークの自治領になって45年の節目にあたります。本講演では、デンマークが有する主権と、実質的にその力がおよぶ範囲との両面から、グリーンランドの自治の性質と状態を考えてみたいと思います。

講師: 高橋美野梨(北海学園大学法学部政治学科准教授)

 筑波大大学院人文社会科学研究科一貫制博士課程修了。博士(国際政治経済学)。専門は国際関係学、デンマーク・グリーンランドを中心とした北極政治。デンマーク政府給費奨学生、日本学術振興会特別研究員(DC2/PD)、オールボー大学北極研究プラットフォーム客員研究員などを経て現職。2024年4月~デンマーク国際問題研究所客員研究員兼務。

主な著作:

・『自己決定権をめぐる政治学―デンマーク領グリーンランドにおける「対外的自治」』

  (明石書店、2013、第4回地域研究コンソーシアム賞登竜賞)

・『アイスランド・グリーンランド・北極を知るための65章』(共編著、明石書店、2016)

・The Influence of  Sub-state Actors on National Security: Using Military Bases to Forge Autonomy.(Ed. Springer. 2019)

・Exploring Base Politics:  How Host Countries Shape the Network of U.S. Overseas Bases.(Eds. Routledge. 2021)

・『グリーンランド—人文社会科学から照らす極北の島』(編著、藤原書店、2023)など。

日時:2024年4月20日 土曜日    19:30~21:00 (日本時間)

開催方式:Zoomを使ったライブ方式

参加費  会員:無料、非会員:800円(学生300円)

***参加者26名(内 非会員 2名) 後日アーカイブ視聴 3 

会報「宇宙樹」5月号

2024年3月

演題:「バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の食を旅して見えるリアルな現地」

 日本ではまだあまり知られていないバルト三国の家庭料理やその作る人々の家に訪問してわかったリアルな 姿を語ります。

講師: 佐々木 敬子 ( 食文化研究家、エッセイスト )

食文化研究家。エストニア共和国外務省公認市民外交官。

各国を旅しながら現地で味を修得。駐日エストニア共和国大使館のレセプション、駐日欧州連合代表部、来日アーティストに料理提供。企業、公共事業向けレシピ開発やワークショップ、食文化講演などを行う。

料理教室「エストニア料理屋さん」、バルト三国の情報サイト「バルトの森」主宰。

主な著作:『バルト三国のキッチンから』(産業編集センター) 2023

     『旅するエストニア料理レシピ本』2023

日時:2024年 3月 14(木)19:30~21:00

開催方式:Zoomを使ったライブ方式

参加費  会員:無料、非会員:800円(学生300円)

***参加者23名(内 非会員 4名) 後日アーカイブ視聴 11

会報「宇宙樹」2024年4月号

2024年2月

演題:デンマークの保育と教育、働き方の考え

 

講師:遠藤 祐太郎( 日本児童教育専門学校講師他)

    ⽇本児童教育専⾨学校卒業 オレロップ体操アカデミー留学(デンマーク) Børnegården i Ollerup 勤務(デンマーク)   

   現在は都内の保育園、学童保育、日本児童教育専⾨学校の講師  

   主な著作:『デンマークで保育士―デンマークの子どもたちからもらったステキな時間』 ビネバル出版、2018年。

 日時:2024年2月17 日(土)19:30~21:00

        開催方式:Zoomを使ったライブ方式

参加費  会員:無料、非会員:800円(学生300円)
***参加者28名(内 非会員 7
名) 後日アーカイブ視聴 4

 

会報「宇宙樹」2024年3月号

2024年1月

演題:グリーグとノルウェーの音楽
ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグ(1843~1907)の作品をいくつか取り上げながら、当時のノルウェーの芸術音楽や、彼に大きな影響を与えた民俗音楽についてもお話しします。

 

講師:小中 ひかり

愛知県立芸術大学大学院(音楽学)修了。2004年~2005年、ノルウェー政府奨学生としてオスロ大学に留学。大阪大学大学院文学研究科(音楽学)博士後期課程修了。グリーグや北欧音楽に関わる活動を行う。NHK交響楽団第1940回、1967回、1993回定期公演のプログラム・ノートを執筆。主な著作:第38章「グリーグ」、大島美穂・岡本健志編著『ノルウェーを知るための60章』明石書店、2014年)訳書:アーリング・ダール著『グリーグ――その生涯と音楽』音楽之友社、2012年、翻訳協力:アイナル・ステーン=ノクレベルグ著、大束省三訳『グリーグ全ピアノ作品演奏解釈』音楽之友社、2007年。

日時:2024年 1月 6日(土)19:30~21:00
開催方式:Zoomを使ったライブ方式
参加費  会員:無料、非会員:800円(学生300円)

***参加者31名(内 非会員6名) 後日アーカイブ視聴9名

会報「宇宙樹」2024年2月号