2023年5月

演題:「北欧の巨人:フリチョフ・ナンセンの生涯」

極北に挑んだ探検家・科学者、フリチョフ・ナンセンは、闇の中に置き去りにされた人々を照らす光となった。 第一次世界大戦後の混乱のなか、42万人超の戦争捕虜を救いだし、 国際連盟で初代「難民高等弁務官」に任命された。革命後のロシア=ソ連と他国との関係改善のために奔走し、ウクライナで飢餓に苦しむ人びとを支援した。1922年にはノーベル平和賞を受賞。「フラム(前へ)」の掛け声とともに、未踏の道を歩みつづけた北欧の巨人。その生涯をひもとくことにしよう。

 

講師:新垣 修

国際基督教大学(ICU)教養学部教授。

沖縄出身。PhD in Law (Victoria University of Wellington)

国連難民高等弁務官事務所法務官補、国際協力事業団(現・国際協力機構)ジュニア専門員、ハーバード大学ロースクール客員フェロー、東京大学大学院総合文化研究科客員准教授、関西外国語大学教授、広島市立大学教授などを経て現職。専門は国際法

 

主な著書に、『フリチョフ・ナンセン 極北探検家から「難民の父」へ』(太郎次郎社エディタス、2022年)

『時を漂う感染症:国際法とグローバル・イシューの系譜』(慶應義塾大学出版会、2021年)

『Refugee Law and Practice in Japan』(Ashgate Publishing, 2008)

 

 

日時:5月20日(土)19時半~21時

 

開催方式:Zoomを使ったライブ方式

 

 

 参加費  会員:無料、 非会員:800円 (学生 300円) 

 

**参加者32名 (内 非会員12名)

 

 

 

会報「宇宙樹」2023年6月号


2023年4月

演題:「北欧と日本の知恵を繋げて、新しい価値体系を創出する」

混沌とした社会情勢を踏まえて日本でもデンマーク、フィンランド、ノルウェーなど北欧との連携を通じた取組が進展しています。今回は特にデンマークに焦点を当て、北欧の先進的なプロジェクトを紹介しながら、日本の価値とどのように融合し新しい価値を創出するのか?という視点でお話をしていただきます。

 

講師:中島 健祐

社会イノベーションエバンジェリスト。先端技術を利用したスマートシティやデジタルガバメントなど社会システム全般に関するコンサルティングと企業向け成長戦略策定支援が専門。また通常のコンサルティングに社会デザイン、デジタルデザイン、人間中心デザインの要素を統合した新たなコンサルティング領域を提供するなど幅広いテーマに従事。2020年より現職。

 

主な著書に、『デンマークのスマートシティ』学芸出版社、2019年。

『未来に通用する生き方』(共著)クロスメディア・パブリッシング(インプレス)、2017年。

 

日時:4月15日(土)19時半~21時

 

開催方式:Zoomを使ったライブ方式

 

 

 

 参加費  会員:無料、 非会員:800円 (学生 300円) 

 

**参加者19名 (内 非会員3名)

 

 

 

会報「宇宙樹」2023年5月号


2023年3月

演題:「くらしを彩るインテリア ーフィンランドの生活文化からー」 

テレビや雑誌で目にすることが多くなった北欧デザイン。なかでも、インテリアデザインは北欧の長い冬を心地よく住まう知恵として発達したと言われています。本例会では、フィンランドの住まいやカフェ、図書館、サウナ、小学校等のインテリアデザイン事例を取り上げ、現地での生活体験を交えてご紹介します。

 

講師:塚田由佳里

2011年大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程単位取得退学、2013年博士(学術)。

高等学校等に家庭科教員として勤務後、2016年から2018年までフィンランド・アアルト大学都市計画・建築学科に客員研究員として所属し、子どもの居場所や放課後施設の調査研究を行う。2018年仙台高等専門学校建築デザインコース勤務を経て2020年より現職。住居・地域施設の計画・設計に関わる講義・実習を担当。

 

主な著書に、「地域のなかで子どもが育つ学童保育-ヘルシンキ・大阪の放課後-」西山卯三記念すまい・まちづくり文庫、2020(単著)「子どもが育つ生活空間をつくる」小伊藤亜希子・室崎生子編著,かもがわ出版,2009(共著)

 

 

日時:3月11日(土)19時半~21時

 

開催方式:Zoomを使ったライブ方式

 

 参加費  会員:無料、 非会員:800円 (学生 300円) 

 

 

**参加者24名 (内 非会員6名)

 

 

 

会報「宇宙樹」2023年4月号


2023年2月

演題:「電子国家エストニアというイメージと実際のギャップ〜自然と歌を愛するエストニア〜」

インターネット投票を世界で初めて実施し、行政手続きの99%がインターネットでできるなど、注目を集めているデジタル国家実現の歴史、広大な自然との共生、そしてソ連からの独立後のエストニア人の平和への思いが感じられた「再独立30周年音楽イベント」などについて、現地で感じたことをお話ししていただきます。

 

講師:井上 重信  

武庫川女子大学生活環境学部情報メディア学科准教授。1991年慶應義塾大学商学研究科修士課程終了後、(株)読売広告社に入社。2004年から2014年まで(株)デルフィス(現トヨタコニック)に勤務。広告マーケティング企画、メディアプランニング、経営企画などの業務に従事。2014年より専任講師として勤務し現在に至る。広告メディア論、起業入門、グローバルビジネス論などの授業を担当。

 

主な著書に、『コミュニティの再生』(共著)丸尾直美監修、中央経済社、2015年。

      『マーケティングの理論の焦点』(共著)堀越比呂志、中央経済社、2016年。

 

日時:2月25日(土)19時半~21時

 

開催方式:Zoomを使ったライブ方式

  

 

 参加費  会員:無料、 非会員:800円 (学生 300円) 

 

**参加者20名 (内 非会員2名)

 

 

 

会報「宇宙樹」2023年3月号


2023年1月

演題:「ノルウェーの合唱」

合唱が盛んな北欧の中でも注目を集めるノルウェーの合唱。ノルウェーの合唱の歴史や作品、演奏団体をバラエティに富んだ音源を通してご紹介します。またさらに音楽療法士の視点から、ノルウェー社会における合唱活動(歌唱活動)の意味を「コミュニティ」「ウェルビーイング」をキーワードに考えます。

 

講師:井上 勢津 

株式会社ノルディックカルチャージャパン代表。学習院大学文学部哲学科、東京音楽大学声楽専攻を経て、ノルウェーへ留学。ノルウェーでの合唱経験を活かし、これまでにノルウェー・ソリスト合唱団、ノルディック・ヴォイセス、ノルウェー少女合唱団の来日公演に携わるとともに日本の合唱団にノルウェー語歌唱の発音指導を行っている。ノルウェー政府認定音楽療法士、東京音楽大学、東邦大学講師。

 

単訳:「わたしだって、できるもん!」(新評論)、「北欧のガーデンニット」(日本ヴォーグ社)/共訳:「文化中心音楽療法」(音楽之友社)ほか

 

日時:1月9日(月)19時半~21時

 

開催方式:Zoomを使ったライブ方式

 

 

 

 

 参加費  会員:無料、 非会員:800円 (学生 300円) 

 

**参加者26名(内 非会員5名)  

 

 

会報「宇宙樹」2023年2月号