ストリンドベリ演劇フェスティバル(1)

昨年のイベントになりますが、「アウグスト・ストリンドベリ没後100年 ストリンドベリ演劇フェスティバル」に参加しましたので、ご報告します。

 

ストリンドベリ演劇フェスティバルは、2012年12月14日~16日にかけて、スウェーデン大使館で開催されましたが、私は16日に参加させていただきました。

 

12月16日(日)は、三部構成のプログラムでした。

  • 第一部 毛利まこによるリーディングドラマ 「ストリンドベリの女たち」
  • 第二部 バーント・ヘーグルンド氏、毛利まこ氏、抱晴彦氏によるトークショー
  • 第三部 劇団グスタフ公演 「令嬢ジュリー」

 

今日は、第一部「ストリンドベリの女たち」についてご報告いたします。

毛利まこ氏(当会会員)は、皆様も良くご存じのことと思います。

 

「ストリンドベリの女たち」は、毛利氏ご自身による脚本・構成で、毛利氏ご自身が演じられるリーディングドラマでした。

 

毛利氏は、昨年7月に開催された「北欧文化協会 2012年夏至祭」でも、朗読を披露されました。今回ストリンドベリの作品から様々な女性を登場させ、それを構成して演じ分けることで、この試みをさらに発展させていらっしゃいました。

 

『債権取立人』から妻テクラ、『恋の火遊び』から妻シェスティン、『父』から妻ラウラ、『令嬢ジュリー』から伯爵令嬢ジュリーが登場しましたが、毛利氏の演じる女性達を通じて、聴衆はストリンドベリの凝縮された人生を追体験したことでしょう。

 

朗読の芸術性に磨きをかけた毛利氏の演技は、ストリンドベリ演劇フェスティバルにふさわしいものでした。

 

毛利氏はブローシッパ・アカデミーという演劇教室を主催して後進の育成にもあたっていますので、興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。