第ニ部 作品に描かれた北欧の夏

夏至にまつわるオムニバス形式のセッションです。

 

夏至祭の解説や各国の比較から始まり、文学、絵画、演劇、音楽、そしてバイキング時代の話や、現代政治について、その分野を代表するパネリストの方々にお話しいただきます。

 

北欧、とりわけスウェーデンの夏至祭を国内で再現する試みは、北欧文化協会の歴史の中でも行われ、現在も広く行われています。北欧文化協会はこの取り組みをさらに一歩進めて、夏至祭をテーマとしてさまざまな角度から北欧を取り上げ、その実像に迫ってゆきたいと思います。

 

皆様、どうぞお楽しみに!


パネリストのご紹介

鎌倉 博史

右の男性が鎌倉博史氏
右の男性が鎌倉博史氏
  • 所属 日本フォークダンス連盟1級公認指導者、
        元国際交流委員長
       埼玉県フォークダンス連盟常務理事
       日本ニッケルハルパ協会専務理事
       ギリシア研究会“パレア”主宰
  • 専門分野 ギリシアおよびスウェーデンの民族舞踊と音楽
  • お話いただくテーマ スウェーデンの伝統楽器「ニッケルハルパ」を通して垣間見た日本に無い豊かな音楽世界の存在
  • 夏至について一言 日本で暮らしている自分にとっての夏至は、春分・秋分・冬至などと同様に「季節の変わり目を意識させてくれるもの」、程度の認識しかしておりませんでした。しかし、暗く長い夜の続く北欧の人々にとって冬から一気に夏の訪れる夏至に対する思いは格別のようです。

 

 

演奏: 水野 美香子

  • 所属 日本ニッケルハルパ協会 事務局
       ニッケルハルパ演奏者

 

美香子

毛利 まこ

  • 所属 女優・脚本家
       劇団グスタフ 前代表
       国際演劇協会 会員
       日本演劇協会 会員
  • 専門分野 北欧演劇(特にストリンドベルイ)
  • お話いただくテーマ この北欧文化協会の創設者でいらっしゃる小野寺百合子さんの夏至に関するエッセイの朗読とストリンドベリィの”令嬢ジュリー”の台詞をリーディングします。エッセイとドラマのリーデングで夏至の雰囲気を味わって頂ければ幸いです。
  • 夏至について一言 私の代表的作品”令嬢ジュリー”の舞台で何度も夏至祭の雰囲気は味わっていますし、実際にスウェーデンで夏至祭りを経験した事もあります。夏至祭りは長い光の少ない冬の時期を過ごした後のあふれんばかりの開放、自由、生命の芽生えの祭典ではないでしょうか?人々のあふれんばかりの笑顔、ダンスに興じる姿に感動したのを思い出します。”令嬢ジュリー”のジュリー嬢はその開放を快楽へ向けてしまったのです。そこから起こる悲劇ですが…

岡本 健志

バルト=スカンディナヴィア研究会 会員

  • 所属 安川シーメンス
        オートメーション・ドライブ株式会社
        製品管理部ドキュメントコーディネータ
       津田塾大学 非常勤講師(世界の文学・北欧)
  • 専門分野 北欧(特にノルウェー)/文学・演劇
  • お話いただくテーマ 夏至祭について (概観、スウェーデンとデンマーク・ノルウェーの相違)
  • 夏至について一言 オスロ野外博物館で見たスウェーデンの maistang/ midsommerstang

北川 美由季

北欧文化協会 理事/バルト=スカンディナヴィア研究会 会員

  • 所属 北欧文化協会 理事
       バルト=スカンディナヴィア研究会 会員
       りすグッズコレクター
  • 専門分野 北欧児童文学(主にトーヴェ・ヤンソン)
  • お話いただくテーマ 世界で最も有名?な夏至の日のお話『ムーミン谷の夏まつり』と、作者トーヴェ・ヤンソンについて
  • 夏至について一言 新婚旅行でドイツと北欧を訪れたのが6月だったのですが、残念ながら夏至祭を目撃することはできませんでした。いつか、物語ではなく、実際の夏至祭を見てみたいです。

成川 岳大

バルト=スカンディナヴィア研究会 会員

  • 所属 日本学術振興会
       埼玉大学 非常勤講師(全学教育)
  • 専門分野 ノルウェーを中心とした、北欧前近代の歴史社会
  • お話いただくテーマ ヴァイキングは夏至を祝ったのか?供犠の伝統とキリスト教の祭日の間で
  • 夏至について一言 留学中にはわざわざスウェーデンまで夏至祭を見に遊びに行っていて、今日お話させていただくノルウェーの田舎での行事の開催を見落としていました。

清水 謙

バルト=スカンディナヴィア研究会 会員

  • 所属 東京大学大学院 総合文化研究科
  • 専門分野 スウェーデン/政治外交史
  • お話いただくテーマ スウェーデンのいちばん長い夏!?「夏至の危機」(1941)をめぐる中立への攻防
  • 夏至について一言 冬至生まれの私には似つかわしくないかもしれませんが(笑)短い北欧の夏で最も陽が長い日を祝いながら、また徐々に日が短くなる切なさを感じつつ・・・。

倉林 祥子

北欧文化協会 会員/バルト=スカンディナヴィア研究会 会員

  • 所属 有限会社ビジョンブリッジ
       津田塾大学大学院 文学研究科 修士課程修了
  • 専門分野 イギリス文化―デザイン史
         スウェーデン文化―デザイン史
  • お話いただくテーマ スウェーデン人画家カール・ラーションの夏に関する絵から、短い夏を外で楽しむスウェーデンの伝統を紹介
  • 夏至について一言 「夏至祭」という言葉を初めて見たのはムーミンの漫画の中です。いつかかがり火を見てみたいです。

 

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